近年とみに重要視されるようになってきたフレイルの予防。このフレイルの予防も介護士の仕事の一つです。そもそもフレイルというのはまだ広く認知されていない言葉ですが、要するに健康な状態から要介護へ至るまでの間の過渡期に当たる段階のことを指しています。この段階にある人のフレイル予防に務めることにより、将来的に要介護になることを回避したり、または、要介護の程度を軽度にすることが可能と言われています。そのためフレイルの予防に務めることで、介護士の仕事の負担軽減にもつなげることができるのです。
具体的なフレイル予防の方法としては、規則正しい生活習慣を心がけ、適度な運動を取り入れることが挙げられます。食事は健康な体作りには欠かすことができません。また、食生活が偏ってしまうことがフレイルの主たる原因であると考えられています。できるだけ低栄養にならないよう、バランス良く食事を摂取することです。そして、フレイル予防には運動が欠かせません。散歩やリハビリを行い、適度な運動を継続的に行う習慣をつけることが重要になります。これらの習慣は本人だけでは難しい場合もあるため、介護士をはじめとする周囲のサポートが大切です。
その他、基礎疾患がある人の場合には、病期の進行を抑制し、コントロールできるようにすることです。病状が悪化してしまうと、たちまち要介護になってしまうリスクを高めることになります。そうならないためにも、フレイル予防は介護の現場ではとても重要な要素であると考えられています。